沈黙の戦艦

　終役間近のミズーリ、大統領が激励の訪問、制服が苦手で出席をしぶる調理師 ライバック。ブッシュ大統領の映像、晴れの舞台に出られず、陽気に黙々と調理 に励むコック達。
　副管の提案でサプライズド・パーティが開催。厨房には投げナイフ。
　副管クリル中佐とこぜり合をするライバック。保冷室に閉じ込められる。
　ミュージシャンとプレイメイトがヘリコプターで到着。パーティ、実は全員が テロリスト。乗員を舳先に閉じ込める。クリルは艦長を射殺。
　テロ一味はミズーリを制覇、ペンタゴンを脅迫。首領ストラニクスは元ＣＩＡ 要員、危険分子と判断され、殺し屋を寄こされる。その指を送ったのは見たかと 上官を責める。最後の仕事は他国の潜水艦を沈める事。その潜水艦がミズーリに 向かっている。
　見回り二名を仕留めるライバック。ひとりは投げナイフで。艦長室で遺体に上 着を着せるライバック。無残なパーティ会場でケーキの中からプレイメイトを助 ける。
　戦術核ミサイル・トマホークを運ぶ為、レールを組み、熔接作業をする一味。
　ペンタゴンでは海兵隊シールの出動を要請。中佐が艦長室から見つけたファイ ルからライバックの身元が一味に割れる。元シール。
　衛星通信回路でペンタゴンと連絡を取るライバック。続いてヘリコプターを爆 破、ロープを身に結わえ、甲板から落ちる姿はダイ・ハードと同じ。蚕棚で寝た まま閉じ込められていた非番の兵を解放する。元砲手、学生などがいる。学生は 女と残りたがるが、女は振り切る。
　テロ一味、ライバックを誘い出す為、舳先のスプリンクラーを開く、水浸しに なる乗員。哀れでならない。
　誘いに乗るライバック、仲間が居る事を敵は知らない。血路を開いて、バルブ を閉める。電気回路を断たれて苛つく一味。シール部隊を迎撃できない。
　潜水艦の到着、こちらの乗り組み員がバズーガ砲でシール部隊を撃破。眼の前 で墜落するヘリを見る主人公ふたり。
　錨の鎖を伝って海面に降りるライバック。銃撃を受けながらも、潜水艦の舵を 爆破する。トマホークを積みながら出港に手間取る潜水艦。銃を撃つテイト嬢。
　ストラニクスは武器の買い手を探す。アメリカの兵器会社の株を空売りする。
　舵の修理を終え、離れ行く潜水艦。ライバック一味は主砲に寄り、元砲手の老 兵の指揮の下、弾薬を詰める。甲板で見送るストラニクス、動く主砲を怪しみ、 近付いては砲撃に面喰らう。愉快な砲撃場面。潜水艦は二発で沈没。クリルもと もに。
　残った核ミサイル二発をホノルルに向けて発射する首領。後三十分で百万人の 市民が四千度の高熱で蒸発する。万が一の時はコックに責任を負わせようとする ペンタゴン。
　ライバックに銃を向ける首領。柱を横切る際、素早く銃を構え直す姿が新鮮。 銃を蹴って一騎打ち。軽妙なナイフ裁き、果ては指で眼をえぐるライバック。東 洋的で良い。一基は迎撃に成功。もう一基はミズーリで自爆装置を押さないとい けない。ミサイルの映像が映る中、ホノルル手前で自爆するミサイル。
　サンフランシスコに帰港するミズーリ。艦長の葬儀で立派な制服姿を見せるラ イバック。

寸評
　戦首図など、説明を眼で見せて説得力を加えている。場面転換後に、食べ物や 女性の顔を見せて、注意を引き付ける仕組みになっている。