ドノバン珊瑚礁

　アメリカの軍艦、南の島近くを通り過ぎる。なぜ寄港しないのかと怒るギルフ ーリー。艦長は寄るとは言ったけど寄港しないと笑う。艦長を棒で殴って海に飛 び込むギルフーリー。掴みが良い。
　島はフランス領、退屈を持て余した総督は他の任地への配属を打電中。
　医師の三人の子供とドノバンを乗せたボートが僧院に着く。陽気なドノバン。 ホラ貝の知らせ。島中がざわめく。ギルフーリーかと、急ぐドノバン。
　島中の大歓迎の下、院長に迎えられるギルフーリー。屋根は大丈夫かと尋ねる。 教会に多額の金を寄付した、良い所もある男。
　ドノバンの酒場に勝手に上がり込んで寛ぐギルフーリー。服まで借りる。
　店に入るドノバン。昔の友人に会うのに汚い恰好では失礼だからなと嘘ぶくギ ルフーリー。島中の人が駆け付ける。喧嘩は無しだと言いながら、派手な喧嘩を おっ始める。
　ボストンでは祖父母に育てられた令嬢が相続権を廻って、父との面会を義務づ けられる。その父こそデイダム医師で三人の父親。
　医師の留守中に打電を聞いたドノバン。女王とは言え、現地妻との間に三人の 子が居ると知れたら相続権は取り上げられる。その娘をここへ連れて来て、睡眠 薬を飲ませればと提案するギルフーリー。机を叩いて怒るドノバン。彼が三人の 父を装う事で決着。長女は少なからず傷付く。
　豪華船で島に着くアミリア。ドノバンが小舟で迎える。まず、白いハイヒール を一足づつ投げる。細かく注意して小舟を船に着けるドノバン。アミリアの手を 取るが、結局はふたりとも海の中へ。慎重を重ねた上で、海に落ちるのが面白い。
　嵐の夜、野球帽が無いと眠れないと言って家へ帰る少年。気持ち良く迎えるア ミリア。
　少女、ドノバンとともに水上スキーに行くアミリア。
　財産目当てでアミリアに近付く総督。ドノバンは独身でありながら三人の子供 を作ったと話す。
　総督やアミリアも参加する島のクリスマス。三人の子供は王女、王子として扱 われている。ドノバンの私生児ならあり得ない。すべてを悟ったアミリアは、父 親の前で妹に近付き、王女様と呼び、うやうやしく振る舞う。異民族と見下して いた相手が、現地で慕われる様を見て、認識を改めるというパターン。総督はし らみ呼ばわりされる。
　島を出るアミリア。最後にドノバンの店へ行き、すったもんだの末、尻を叩か れて抱かれる。

寸評
　戦争には負けたくないですね。ドノバンの家で二人の日本女性が女中として使われてるんですが、その名前が一字違い。 「紹介しよう、ヨシ子に、トシ子だ」ってんだから嫌になりますねえ。犬の仔かよー。これがもし戦争に勝っていたら、 水着のブロンド美女を左右に従えて、「紹介しよう、ジャッキーに、ヴィッキーだ」なんてやっていたかも知れませんねえ。