嵐が丘

　　エミリー・ブロンテ、河野一郎訳、中央公論社、1963。

　ヒースクリフ邸を訪ねるロックウッド。人嫌いが、輪をかけた人嫌いに惹かれる。一度に二つの用を言い付けるので、召使は一人と判る。「敷石の間の草が伸び、生垣の芽を揃えるのは牛に任せてあるのも無理はない」
　風貌はジプシーだが、身なりは田舎紳士然としたヒースクリフ。犬にはかまうなと言い残し、奥へ消える。一寸目配せしたのが仇となり、広間の犬の群に囲まれるロックウッド。家人はゆっくり、大柄な女中が助けてくれる。
　二度目の訪問、無愛想な若奥様。猫のつもりで、お気に入りはこれかと尋ねると、それは兎の死体の山。「妙なお気に入りですこと」
　巨漢だが、みすぼらしいなりの若者。「俺はヘアトン・アーンショーってんだ。安っぽく見ねえで貰いてえな」
　若奥様と見たのは、実は義理の娘。ヘアトンは羊の世話、娘は黒魔術の研究、迷信深いジョーゼフに負けていない。無愛想だが美しい娘、ヘアトンには勿体ないと思うロックウッド。
　道案内を乞うロックウッド、誰も教えず、泊めてもくれない。ジョーゼフの手から角灯を取り、勝手に走るロックウッド。顔を覚えた犬に囲まれて、立ち往生。あざ笑う家人、泊めてやれと言う女中ジーラ。
　ふだん誰も使わない二階の小部屋へ案内されるロックウッド。内側から鍵をかける。枕元にキャサリン、ヒースクリフ、リントンと大小の落書き。樅の木の枝が窓を叩く音に眼を覚ますロックウッド、拳で窓ガラスを割り、枝を折ろうと掴む。代わりに掴んだのは、氷のように冷たい細い腕。「キャサリンなの、中へ入れて」と啜り泣く。恐怖のあまり、その手を窓ガラスに押し付けるロックウッド。血糊が夜具を濡らす。「二十年の間さすらい続けたの」と口説く亡霊。
　音を聞きつけたヒースクリフ、訳を話すと窓から顔を出して叫ぶ。「おいで、キャサリン、窓から入っておいで、今度こそ俺の願いを聞いてくれ」
　幻は、幻の常である気紛れを示し、いるという気配さえ見せない。翌朝、スラッシクロス邸へ帰るロックウッド。

　家付き女中のエレン・ディーン、いきさつを話す。
　先々代のアーンショー、子供達に土産を約束してリヴァプールへ。外套にジプシーの子を包んで帰る。約束したヴァイオリンはぺちゃんこ、乗馬鞭は無くす。
　先代ヒンドリーに殴られても、黙って耐えるヒースクリフ。
　馬を与えられた両名、びっこになった馬を替えろと迫るヒースクリフ。挑発して殴らせ、それを父に黙っていてやる代わりに馬を取る。
　わがままでお転婆のキャサリン、先々代アーンショーの臨終。嫁を連れて帰宅するヒンドリー。家族から野良の作男に身分を落とされるヒースクリフ。勉強を教え、野良で遊ぶキャサリン。
　スラッシクロス邸まで足を伸ばす二人、窓を覗く。エドガーとイザベラ兄妹、つまらない事で泣いている。物音をたてて逃げる二人、キャサリンのみ犬に噛まれる。騒ぎ、キャサリンは介抱され、ヒースクリフは帰される。
　五週間泊まって、帰宅するキャサリン。「黒い小馬から降りたったのはどこの令嬢かと見紛うばかり、羽根のついたビーバー帽からは鳶色の巻き毛が垂れ、しずしずと家に入る時には、長い乗馬服まで両手でつまむという令嬢ぶり」「犬が歓迎して跳びはねてきても、嬉しそうに眼を輝かせるだけで、服にじゃれつかれるのをおそれて、撫でてやる事もできません」　歓迎するヒンドリー夫妻、逃げるヒースクリフ。
　クリスマスも一人で過ごすヒースクリフ。エドガーより背も高く、肩幅も広く、立派だと身なりを整えさせる女中。広間へ入る所をヒンドリーに止められる。悪気はなく、前髪の長いのをからかうエドガー。リンゴソースを掛けるヒースクリフ、泣くエドガー、ヒンドリーの折檻。改めて楽しい食事。胸の傷むキャサリン、肉を切り分ける所で涙が溢れる。

　遺児ヘアトンを残して亡くなるヒンドリー夫人。やけになるヒンドリー、放蕩、暴君ぶり。十五才になるキャサリン、すでにこの地方の女王、誰ひとり並ぶ者なく、高慢でわがまま。ヒースクリフには心がわりしない。
　スラッシクロス邸と交際を続けるキャサリン、我しらず裏表を使い分けるようになる。
　ヒンドリーの留守、嵐が丘を訪ねるエドガー。キャサリンがどちらと過ごしたか、カレンダーに印を付け、意外と気にしているヒースクリフ。部屋を出る者と、入る者の違い。荒涼とした泥炭地帯と、美しい肥沃な渓谷。
　二人きりになる為、女中を追い払おうと、手をつねるキャサリン。女中が跡を見せると、嘘つきと罵る。女中の頬に平手打ち、泣くヘアトン坊や。止めるエドガーの頬に、さらに平手打ち。帰ろうとするエドガー、床に膝をつき泣き崩れるキャサリン。「猫が半殺しにした鼠や、喰いかけの小鳥を置き去りにできないように、立ち去るふんぎりの付かない」エドガー。いさかいのお陰で二人はかえって打ち解け、若い者にありがちな内気さの垣も破れ、互いの愛情を打ち明ける。
　女中の歯に包丁を当て、ヘアトンの耳をそぎ落とすと喚くヒンドリー。二階で我が子を高く抱え上げて、真っ暗闇で手を離す。たまたま真下にいたヒースクリフ、上から落ちた物を本能的に受け止める。「五シリングで手放した富くじが、翌日五千ポンドになったのを知った守銭奴のような顔」
　今夜のところは殺さずに置くがと、ヒースクリフを追い出すヒンドリー。エドガーの求婚を承諾したと語るキャサリン。財産はあるし、名夫人になりたいし、若くて、ハンサムでと語る。ヒースクリフは見捨てない、そちらと一緒になったら乞食同然。エドガーの財産を当てにし、その力で更生させるつもり。物陰で聞いていたヒースクリフ、消息を断つ。雨に濡れ、ひと晩中荒野を見つめるキャサリン。
　女中エレンを伴ってスラッシクロス邸に嫁ぐキャサリン。夫を愛し、妹を愛する良い奥さん。
　三年後、ヒースクリフの訪問。息を弾ませ、大騒ぎするキャサリン。あくまで下男と見て、同調できないエドガー。対面。軍隊にいたかのように威厳があり、貴族のように上品で立派なヒースクリフ。並ぶと、華奢なエドガーは子供に見える。じっと見つめるキャサリン、次第に大胆に喜びを隠さぬヒースクリフ。エドガーは不愉快。
　嵐が丘に泊まるヒースクリフ。家賃を払うが、それ以上の金をヒンドリーから博打で巻き上げる。
　客としての立場を確立するヒースクリフ、妹イザベラの恋慕、兄の心配。キャサリンに焼き餅をやくイザベラ、血も涙もない狼みたいなものだと戒めるキャサリン。
　イザベラの面前で、その気持ちをヒースクリフに伝えるキャサリン。胸糞の悪くなるような眼で見るヒースクリフ、爪を立てて逃げるイザベラ。すべては善意、イザベラの相続権を奪う為に男子を産むつもりと宣言。
　放ったらかしのヘアトン、ヒースクリフに手なずけられている。イザベラの機嫌を取るヒースクリフ、ユダ、裏切り者と罵る女中エレン。キャサリンとヒースクリフの口論、割って入るエドガー。頭を割られたいかと脅し、下男を呼ぶように合図。ドアを閉めるキャサリン、「勇気がないなら詫びるか殴られるかすれば良い。かたや意気地なし、かたや性悪、けっこうな恩返し」
　鍵を暖炉に捨てるキャサリン。妻からは兎の赤ちゃん、ヒースクリフからは弱虫と責められるエドガー。椅子を蹴られて立ち上がり様、渾身の一発がヒースクリフの喉に命中。絶息するヒースクリフ、下男を呼びに裏口から出るエドガー。ここへは来られなくなったと言うキャサリン。下男三人を敵に回して戦うより逃げるヒースクリフ。
　千人の鍛冶屋が頭の中でガンガンやってるみたいとキャサリン、二階にこもる。ヒースクリフか、僕かというエドガーの問いに、一人にしといて頂戴。
　キャサリンの絶食、三日目。羽毛枕を破いて、羽根を種類別に分ける。様子を知って心配するエドガー。裏庭で吊されて、虫の息のイザベラの愛玩犬。イザベラの部屋、もぬけの殻。ギンマートンの村で二人を見かけたと言う牛乳配達。
　二週間後、イザベラからの手紙。嵐が丘にいるイザベラ。無愛想なジョーゼフ、犬をけしかけるヘアトン、ナイフ付き銃を見せ、いつかこいつでヒースクリフを殺すと言うヒンドリー。何とか嫌われようと策を弄するヒースクリフ。
　行き来する女中、キャサリンの嘆き、エドガーの無関心、ヒースクリフ、イザベラの悪口雑言。
　何とか女中を口説き、まず手紙を出し、キャサリンの部屋を訪ねるヒースクリフ。二人でわたしの心を潰した、抱擁。礼拝から帰ったエドガーに、キャサリンを委ねるヒースクリフ。
　キャシーの誕生、キャサリンの死。
　ヒースクリフを閉め出し、逆に怪我を追うヒンドリー。片付けをするイザベラ。悪口雑言の連続。イザベラの家出、ロンドンに近い南の方で、息子リントンを産む。
　エドガーと娘の静かな生活。ヒンドリー飲酒で死亡、召使に身分を落とされるヘアトン。
　十二年後。母の黒い眼と、父の金髪、白い肌を受け継いだキャシー。仔馬に乗る年頃、嵐が丘の向こうのペニストンの岩山に憧れる。イザベラ重体、見舞にゆくエドガー。
　アラビア商人になって砂漠を渡るつもりのキャシー、猟犬三頭をつれて仔馬で冒険。嵐が丘ちかく、互いの犬が取っ組み合って、十八のヘアトンと十三のキャシーの対面。妖精の洞窟などを案内。探しに来た女中、泥臭い男といとこと聞かされて泣くキャシー。読み書きも教わらぬヘアトン。
　父を待つキャシー、病弱で気難しいリントン。召使ジョーゼフ、息子は嵐が丘に引き取る。
　青白いリントンを検分する、ヒースクリフ、ジョーゼフ、ヘアトン。何という優男と罵りながら、大事に扱うと言うヒースクリフ。
　雷鳥を探しに出るキャシー、それを捕まえるヒースクリフ。自宅に招いて、リントンを紹介。ヘアトンが俺の息子だったら良いのに、リントンはどうせ十八まで生きられない、と女中に言うヒースクリフ。
　玄関の表札が読めないヘアトン、それを笑うリントンとキャシー。ヘアトンをネタに、ぺちゃくちゃ軽薄なお喋べりをする二人。内心では軽蔑するヒースクリフ。
　キャシーとリントンの文通、その禁止。
　エドガー、風邪をこじらして病床。文通を断たれて、リントンが死にかけているとキャシーを脅すヒースクリフ。
　主人の留守に嵐が丘を訪ねるキャシーとエレン。キスはしないで、息がつまるからとリントン。一寸した言い争いから、たちまち咳の発作を起こすリントン。甘やかされた、哀れみを乞う、ひねくれ根性。優しいキャシー、手厳しく扱うエレン。
　三週間も病床のエレン、その間に交際を深めるキャシー。夏の荒野で昼寝しては、すぐに咳込むリントン。表札が読めたと自慢するヘアトン、リントン並の教養かと馬鹿にするキャシー。胸が傷むとエレン。
　エドガーの容態悪化、リントンも瀕死。見舞いに来たキャシーを家に閉じ込めるヒースクリフ。今夜中に結婚させる目論見と、居直るリントン。エレンが小突くと、泣くリントン、庇うキャシー。父が心配で、帰してくれたら結婚すると言うキャシー。
　監禁五日目、エレンを解放する女中ジーラ。広間の長椅子で飴ん棒をねぶりながら、キャシーは僕の財産が目当てと嘘ぶくリントン。翌朝、キャシーの解放。キャシーの見守る中で、エドガーの臨終。
　ヒースクリフの訪問、性悪のリントンをお前に押し付けてやると、キャシーを嵐が丘に連れ去る。
　キャサリンの没後、墓を暴いたというヒースクリフ。それ以降、ずっとキャサリンの幻影を身近に感じる。
　リントンの臨終、めかし込むヘアトン、氷のように冷たいキャシー、良くは思わない女中ジーラ。本を読むキャシー、興味を持って後ろから覗くヘアトンを邪険に扱う。

　ここからは現在形、嵐が丘を訪ねるロックウッド。字の読めないヘアトンの蔵書をからかうキャシー。無学を笑われ、無学から抜け出す努力まで笑われたヘアトン、キャシーを平手打ち、蔵書を暖炉にくべる。

　翌年、ギンマートン近くまで来たロックウッド。家付きの女中エレンは嵐が丘に行ったとの事。嵐が丘を訪ねるロックウッド。ヘアトンに読み書きを教えるキャシー。「秀でた眼鼻立ちの顔を喜びに火照らせるヘアトン、眼は本のページから肩に置かれた白い手にさまよう。だが白い手の持ち主は、気が散っているのを見抜くと、すぐさまピシャリと頬に平手打ち。キャシーが前に屈むと、まばゆい金髪の巻き毛がときどき若者の栗色の髪にまつわった」　朗読のご褒美に、五つの口付け。
　エレンの報告、ヒースクリフが亡くなった。嵐が丘邸に移ってからのいきさつ。ヘアトンを犬のようだと罵るキャシー、実は向学心をへし折った事を後悔している。
　ヘアトンの前でエレンに本を読んで聞かせ、わざと面白い所で止めるという事を繰り返すキャシー。邪険でなければ良いと言うキャシー、放っていてくれと言うヘアトン、口論、一瞬の隙をついて頬に口付けするキャシー、窓辺へ寄る。本を包んで、ヘアトンに贈るキャシー。包みを開くと、挿絵の多い本。
　ジョーゼフのすぐりの樹を抜き、キャシーの為に花壇を作るヘアトン。所用から帰宅したヒースクリフ、暖炉の前で仲睦まじいヘアトン二十三、キャシー十八。皮肉な結果と、エレンにこぼすヒースクリフ。ヘアトンが、若い頃の自分に見えるし、キャサリンにも似ている。
　一人で居たがるヒースクリフ、食事を取らず、遠くを見つめる事が続く。嵐の夜、窓を開けたまま、寝台で仰向けに倒れたままのヒースクリフ。死んでいるとは思えない姿。
　エドガーとキャサリンの隣に葬られるヒースクリフ。その後、夜な夜な、嵐が丘に、ヒースクリフと女の幽霊が出るという噂。
　キャシーとヘアトンの婚約、結婚後はスラッシクロスに移る。

エミリー・ブロンテ略歴

　1818.7/30、誕生。父は牧師、姉三、兄一、妹一。
　28才で「嵐が丘」執筆。29才で出版。世間の黙殺、無視。
　1848.12/19、エミリー喘息をこじらせて死亡、30才。
　二十世紀に入ってから評価を得る。

　姉シャーロットの勧める物、ミルトン、シェイクスピア、ゴールドスミス、スコット、バイロン、ワーズワース、サウジー、ヒューム。

冒頭部分　丸ごと引用

　一八〇一年、
　たった今、家主を訪ねて帰ってきたところ。今後つき合いのありそうな隣人はあそこだけだ。まったく美しい土地もあったものだ！　イングランドじゅうどこを捜しても、これほど完全に騒がしい世間から隔離された場所は見つかるまい。つき合いぎらいの人間にとっては、まさに天国ともいうべきであろう。そしてヒースクリフ氏と僕とは、互いにその孤独を分かつには実に似合いの相手だ。すばらしい奴もいたものだ！　僕が馬を乗りつけたとき、あの男の黒い目はひどくうさん臭そうに眉の奥へ引っこみ、さらにこちらが名を名乗るにおよんで、両手を用心深くいっそうチョッキの奥深くへ押しこんでしまった。それを見て僕の心がどれほど暖かい親近感に燃えたか、おそらく先方ではご存じあるまい。
「ヒースクリフさんでいらっしゃいますか？」と僕は言った。
　こっくり一つうなずいたのが答えだった。
「こんどお屋敷をお借りしたロックウッドです。実は、是が非でもスラッシクロス屋敷を借りたいなどとわがままを申しまして、ご迷惑でなかったかとおわびかたがたさっそく伺ったようなわけなんです。きのうちょっと耳にしたんですが、こちらでは何か別なお考えもあったとか」
「スラッシクロスはわたしの屋敷ですからな」と相手は苦々しそうに僕の言葉をさえぎった。「むざむざ迷惑をかけられて、黙ってたりはしませんよ。はいんなさい！」
　その「はいんなさい」はろくに口も開かずに吐き出され、「悪魔にでも食われるがいい」とでも言いたげな気持がこめられていた。彼の寄りかかっていた門の扉さえ、いっこうにはいれという動きを見せない。どうやらそういう相手の出方が、どうしてもはいってみたい気持を僕に起こさせたようだった。こちらに輪をかけて人嫌いなこの男に惹かれたのだ。
　僕の乗ってきた馬の胸がすでに門を押しあけようとしているのを見ると、さすがに相手も手を出して鍵をはずし、むっとするような顔で先に立って敷石道を案内して行ったが、中庭まできたところで、「ジョーゼフ、ロックウッドさんの馬をつれて行け。それからぶどう酒を持ってこい」とどなった。
（一人の男に二つの用を言いつけているところをみると、どうやらこの家の召使は一人だけらしい。敷石の間に草が伸び、生垣の芽をそろえるのは牛にまかせてあるのも無理はない、と僕は思った。）

参考
　ハワース訪問、写真12枚
　嵐が丘論－変化という物語
　ネリーの意識下の行動
　エミリーの水彩画あり
　

寸評
　刻々と変化する人間関係が面白い。
　ヒースクリフが三年で金持ちになって帰って来るという所が、世間を舐めてますね。二十年後に帰って来て、娘キャサリンに求婚し、エドガーを「お義父さん」と呼ぶのが正しいストーリーです。
　イザベラの結婚前後、どこを読んでも悪口の連続で、本を手放したくなる人も多いでしょうね。

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