会話は、２分５４秒からです。
また、この中での固有名詞については、
聞かなかった事にして下さい。

　
　
【会話】

１分から３分まで　道路の音、など。３分ヤ××「お前、××で、××なこと言うとったらあかんでえ」 ○江　「はあ」ヤ××「いや、ええ年こいてな」 ○江　「はい」ヤ××「そんなもん、自分がしてて、内容があって、いや、こうこうこうでこうやったていう説明がありきの話と違うのん。まず。そやろ。そんなもん、自分の気持ちで辞めるや辞めへんや勝手に決めといてな、そのあとでえらそうにお金くれますんかて、そんな聞き方あるか？」ヤ××「それを自分、分かってなくて電話入れてきたら、そら誰でもこんな話になるわなあ。ええ？　いずれにしても自分、やってる仕事の内容分かってんの？　一日やったら二日やり変えて、材料は切りっ放し、間違いっ放し、そんな金どないすんねん、それやったら。いや、そんな細かい話になるで言うねん、そんな態度分からんかったら」ヤ××「ええ？　あんまりそやけど、ほんま、うちかて会社しとるからな。金くれるか、くれへんか、そんなん関係ないねん。する事しとったら、きっちりうちは払わなあかんこと払わなあかんねん。そやけど、あんたみたいにやりっ放ししてたら、うちかてやりっ放しにすんねん。それが今日の話や。うちがなんでそんなん、で、電話しやなあかんのか？」４分ヤ××「いやああ、○江さん、何があったん？　て、いちいち電話せやなあかんか？　大人がやることに対して。うちが電話ないから私も電話せえへんかったって、それやったらそのまま放っといてくれや。……そんな話や。……おい、自分、悪いけど、ほんでぇ、請求書きとるけど、請求書通りになんか払われへんで」 ○江　「そうですか」ヤ××「おん、一日６０００円で計算してんねん、ぼく」 ○江　「いや、それはちょっと困りますけど」ヤ××「困るやったら困るで、どっか相談いきぃなぁ」 ○江　「はぁぁ」ヤ××「え？　それでも譲歩してこれ考えとんねん」 ○江　「常用ですから、一応」ヤ××「あん？」 ○江　「常用ですから」ヤ××「いや、常用ですからて、ほんなら、常用の取り決めあるか？　今後続けて頑張んねんやったら常用でかめへんわぁ。頑張んねんやったら、おお分かった、僕も面倒みたろ思て面倒みてるつもりやねん、これ。仕事できへん人でも。仕事ほったらかして、仕事もでけへんのに。ええ？　常用ですからて。なんぞ、常用の取り決めしたか？　１４０００円欲しい？　なあ？　１４０００円の仕事もしてないけど、１２０００円払うとんねん」５分 ○江　「はあ、ありがとうございます」ヤ××「おん、そんなもん仕事できてへんねん、内容。しゃあけどそれで長く続くんやったらそれで構へんやん。続くように一辺やったってえなぁ、○永さん、任せるわぁ。なあ、仕事でけへんねやったら坊主からもういっぺん言うこと聞いてやんねやったらやり直せるでぇ。チャンス何回もやったってる筈やねん。いやもうきついですわぁ言うて現場ぷっと帰るような人間にな、なんで僕が、そんだけの話、自分の希望通り話しせやなあかんねん。……いや、それで気に喰わんかったら数量でも何でも出したらええがな。こんだけの仕事やってますねん、言うて。僕がぜんぶ話きいて、上での判断や、これ。……それでも払わん訳にいかんから、これ、こんな話しとんねんけどな」 ○江　「はあ」ヤ××「そら具合わるいやろ言うたら、いや、それやったら具合悪いんやったら具合悪いで自分、どないかして好き勝手にしたらええやん。今まで好き勝手にしとんねんから」 ○江　「……」ヤ××「いや、話きいてほしかったら話聞いてほしいで、そら、言うたらええけどな。そら具合悪い、そら具合悪いて、俺、ふんだら、自分がやった事も具合悪いわ。あさ現場来て気に喰わん言うて帰って」６分「そのあと何の対処もないのに。ぼく責任とらなあかん立場やねん、会社でな。誰かが事故した、怪我した、病気になった。なあ、ぜんぶぼく責任とらなあかんこと僕やってんねん。自分、責任の範疇か？」 ○江　「いいえ」ヤ××「その説明は？　報告義務は？　あれへんがな。いや、帰りしなでも、こうこうこうで、ちょっと腹に据えかねて、こんな事になりましてんて。○永さんにはこない言うて帰ったんやけど、どないしましょかねぇて。いや、大人やったらそんな話あってええん違うん？　それがこれ、ずぅーっと放ったらかしで、今日の今日になって、カネくれますんかて。いや、うち、泥棒か？」 ○江　「いや、そりゃ、払ってくれたら泥棒じゃないです」ヤ××「それやったら、それはおかしいやろ、いう話や。ほんで順序立てて話して、自分が電話切ったあとはよ来いや言うてから、僕いろいろ考えとるんやけどな」 ○江　「はあ」ヤ××「現場にいろいろ聞いて、作業態度から何から聞いて、それで査定したんやけどな」 ○江　「はい」７分ヤ××「それで気に喰わんねやったら、好きにしたらええ」 ○江　「×××」ヤ××「いや、それやったら好きにしたらええねん。自分のしてる仕事の内容も分かってなくてな。やりたい放題やってて、勝手にぷいて来て、いやもう、約束通り下さいて。なんの話やねん。うちされる事ようきされとって、仕事ない言うから仕事どんどん、どんどん作ってやらして、なあ、なんの辛抱もでけへん、仕事もでけへん、職人とコミュニケーションもとられへん。最初に言うとる筈や、コミュニケーション取っていかなあかんでぇて」 ○江　「まあ、大概、仲良くやってたつもりです」ヤ××「いや、仲良くやってて、ほな、なんで言う事きかへんねん。自分の技倆やったらこれくらいの技倆しかないでって。羽○とも自分は分かっとったわなあ、仕事の量かんがえたら。あんな坊主てもそんだけやりよんねん。ふたりで終わるとこ１０人工かかっても知らんふりしとるわあ。僕はあ」８分ヤ××「毎日、現場から電話かかっとるけど、一言も言うた事ないでえ。もっと、けつぅ、上げて、やらなあかんでぇて、一言も言うた事ないでえ。まあ、とにかく、ちょっと、長いこと続けるようにいっぺん考えてみたってえな、考える上ではもう○永さん、ある程度の采配任せるわあて。……それを辛抱せんと何言うてんねん、ていう話や。……１２０００円欲しいなら欲しいだけの根拠出しぃな。○永さんに聞いてでも、いや、僕のやった数量、取って下さいて。現場で計って貰え。まだ現場におるから」 ○江　「常用ですから、お願いします」ヤ××「いや、しゃあから常用は誰が決めたんや、言うとんねん。うちは奉仕しとんねん！　最初から。でけへん人間にぃ。出来高上がってないけど、長く続くようやったらかめへんな。長いこと居て貰おう。……」９分ヤ××「長い事もおれへんわ、自分のやりたいようにやっとるわ。ええ、ものの言い方知らんわぁ。それで僕はそんな話聞かなあかんのん？　……やりたい事やっとって何を言うとんねん、いう話や。いや、それで気に喰わんかったら、好きなところ行って、好きなようにしてくれや。……えっ？　自分の事だけ考えて。いちいち僕があんたのこと考えたらなあかんか？　ああ大変やなあ、大変やなあて、考えたらなあかんか？　現場ほったらかして。なんの説明もなく、理由もなく」 ○江　「まあ、たまたま、このお店では合わなかったものですけれども」ヤ××「うん」 ○江　「私もよそへ行ったら、日当１４０００円くらい稼げるものなんで」ヤ××「いや、それ、しぃな、しゃあから」 ○江　「その期間分の、損失分でも、常用は、お願いします」ヤ××「なに？　損失？」 ○江　「その期間、ずっと行ってたら稼げた訳ですから」ヤ××「損失？　ほんだらうち全部請求しよか？　今までの分、材料から何からぁ。ぜんぶ材料引かれとんねん、これぇ」１０分ヤ××「あんたが間違ったやつ。……いや、誰が常用や言うたんや、しゃあから。誰が常用や言うたんや？」 ○江　「××」ヤ××「都合のええように解釈しとったらあかんど」 ○江　「え？　じゃあ、受け取り？　最後になってから、最後の月になってから受け取りていう事なんですか？」ヤ××「うん？」 ○江　「今月分からは受け取りで、ていう事になるんですか？」ヤ××「いや、しゃあから言うとるやんけ。ずっと長く続くんやったら面倒見たる、言うて！　長く続けへん、勝手にやっとる奴、なんで面倒みなあかんねん、言うてんねん」 ○江　「私もよそへ行ったら、そこそこ……」ヤ××「いや、そら、よそ行って貰えぇやぁ、それやったらぁ！」 ○江　「そうです」ヤ××「おお～！」 ○江　「で、過去の分を、ここで貰いたいと思ってるんです」ヤ××「いや、しゃあから、やる言うとるやんけぇ。６０００円！」 ○江　「１２０００円です」ヤ××「いや、それくらい仕事してへんから言うとんねん。最終月になって、手間受けですかぁて。いや、はなからそんなつもりや。最初から。しゃあけど、仕事頑張ってやるんやったら、いや、そら長い目で見たらなあかんでえて。それやま××あったやろ？　現場ぷいっと帰って、え？」 ○江　「まあ、その、途中で帰ったのは悪いと思ってますけど」１１分ヤ××「おん、ふんで」 ○江　「よそでだったら、１４０００円貰ってる身分ですから」ヤ××「いや、しゃあから、貰えやぁ。……よそ知らんがな、うちは！　うち、よその会社と付き合いした事ないねん」 ○江　「こちらでも１２０００円くらいは貰いたいと思います」ヤ××「いや、それやったらもう、帰ってくれ。もうー、話にならん。帰ってくれ。その根拠だすんやったらその根拠だして。○永さんに言うて、え？」 ○江　「失礼しました」